プール水の水質検査

水質検査

遊泳用プールや学校プールでは、厚生労働省の「遊泳用プールの衛生基準」や文部科学省の「学校環境衛生基準」に基づき、利用者が快適で衛生的に利用できるようにするための水質基準が定められており、管理者はその維持管理を義務付けられています。

検査項目・基準値

「遊泳用プール」の水質検査基準(通年で運用する場合)

(スイミングスクール・フィットネスクラブ・遊園地等のプール)

番号 検査項目 基準値 通常のプール 気泡浴槽等のあるプール
毎月
6項目
年1回
7項目
毎月
6項目
年1回
8項目
1 遊離残留塩素 0.4mg/L 以上(1.0mg/L 以下が望ましい)
2 pH値 5.8 以上 8.6 以下であること
3 大腸菌 検出されないこと
4 一般細菌 1mL 中 200 コロニー以下であること
5 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) 12mg/L 以下であること
6 濁度 2 度以下であること
7 総トリハロメタン量 0.2mg/L 以下であることが望ましい    
8 レジオネラ属菌※ 検出されないこと      

※ 気泡浴槽、採暖槽等の設備、その他エアロゾルを発生させやすい設備、水温が比較的高めの設備がある場合に行う検査です。

「学校プール」の水質検査基準(7月から8月まで2ヶ月間運用する場合)

番号 検査項目 基準値 学校プール検査
毎月
6項目
期間中1回
7項目
1 遊離残留塩素 0.4mg/L 以上(1.0mg/L 以下が望ましい)
2 pH値 5.8 以上 8.6 以下であること
3 大腸菌 検出されないこと
4 一般細菌 1mL 中 200 コロニー以下であること
5 有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) 12mg/L 以下であること
6 濁度 2 度以下であること
7 総トリハロメタン量 0.2mg/L 以下であることが望ましい  

循環ろ過装置がある場合

番号 検査項目 基準値 学校プール検査
毎月
6項目
期間中1回
1項目
1 循環ろ過装置の処理水(濁度) 出口においては 0.5 度以下であること。(0.1 度以下であることが望ましい)  

検査に要する標準的な期間

遊泳用プール水検査

  • 6項目セット:7〜10 日程度
  • 7項目セット:7〜10 日程度
  • 8項目セット:7〜10 日程度

学校プール水検査

  • 6項目セット:7〜10 日程度
  • 7項目セット:7〜10 日程度
  • 循環濾過処理水検査(1項目):
    7〜10 日程度

※ 検査の混み具合等によって検査期間に変更が生ずることもありますので、予めご了承ください。

検査料金

遊泳用プール水検査

  • 6項目セット:
    4,400円(税抜き 4,000円)

  • 7項目セット:
    17,600 円(税抜き 16,000 円)
  • 8項目セット:
    27,500 円(税抜き 25,000 円)

学校プール水検査

  • 6項目セット:
    4,400 円(税抜き 4,000 円)
  • 7項目セット:
    17,600 円(税抜き 16,000 円)
  • 循環濾過処理水検査(1項目):
    1,100 円(税抜き 1,000 円)

積算例①

通常の遊泳用プールを検査する場合の年間料金(税込)
6項目検査 4,400円 × 11回 = 48,400円
7項目検査 17,600円 × 1回 = 17,600円
           合計 66,000 円

積算例②

学校プールを検査する場合の年間料金(税込) 7~8月運用
6項目検査 4,400円 × 11回 = 48,400円
7項目検査 17,600円 × 1回 = 17,600円
循環ろ過装置がある場合
処理水検査 1,100円 × 2回  = 2,200円
          合計 68,200 円