特定建築物の水質検査

水質検査

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(通称:ビル衛生管理法)に定められている特定建築物において、水道水や地下水を利用して、人の飲用・炊事用・浴用その他人の生活用のために水を供給する場合には、安全な水を供給するための基準が設けられ、定期的な検査が義務づけられています。

受水槽を使用している場合はこちらもご覧ください。

検査項目・基準値

[水道水のみを使用している場合]

番号 検査項目 基準値 健康管理・重金属等検査 消毒副生成物検査 ビル管
全項目検査
年2回
16項目
年1回※1
12項目
年1回※3
28項目
1 一般細菌 1mL の検水で形成される集落数が 100 以下であること  
2 大腸菌 検出されないこと  
3 亜硝酸態窒素 0.04mg/L 以下  
4 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L 以下  
5 塩化物イオン 200mg/L 以下  
6 有機物(全有機炭素の量) 3mg/L 以下  
7 pH値 5.8 以上 8.6 以下  
8 異常でないこと  
9 臭気 異常でないこと  
10 色度 5 度以下  
11 濁度 2 度以下 ○※2  
12 鉛及びその化合物 鉛の量に関して 0.01mg/L 以下 ○※2  
13 亜鉛及びその化合物 亜鉛の量に関して 1.0mg/L 以下 ○※2  
14 鉄及びその化合物 鉄の量に関して 0.3mg/L 以下 ○※2  
15 銅及びその化合物 銅の量に関して 1.0mg/L 以下 ○※2  
16 蒸発残留物 500mg/L 以下 ○※2  
17 シアン化物イオン及び塩化シアン シアンの量に関して 0.01mg/L 以下  
18 塩素酸 0.6mg/L 以下  
19 クロロ酢酸 0.02mg/L 以下  
20 クロロホルム 0.06mg/L 以下  
21 ジクロロ酢酸 0.03mg/L 以下  
22 ジブロモクロロメタン 0.1mg/L 以下  
23 臭素酸 0.01mg/L 以下  
24 総トリハロメタン※ 0.1mg/L 以下  
25 トリクロロ酢酸 0.03mg/L 以下  
26 ブロモジクロロメタン 0.03mg/L 以下  
27 ブロモホルム 0.09mg/L 以下  
28 ホルムアルデヒド 0.08mg/L 以下  

※1 検査期間は、6月1日から9月30日までの間に行うことになります。
※2 1回目の検査時に適合していれば2回目は省略可能項目(5項目)。
※3 16項目と12項目の検査を同時に行う場合の検査です。

【水道水に地下水を混合して使用している場合】又は【地下水のみを使用している場合】

番号 検査項目 基準値 基本検査
3年1回
7項目
1 四塩化炭素 0.002mg/L 以下
2

シスー1,2-ジクロロエチレン

及び

トランスー1,2-ジクロロエチレン

0.04mg/L 以下
3 ジクロロメタン 0.02mg/L 以下
4 テトラクロロエチレン 0.01mg/L 以下
5 トリクロロエチレン 0.01mg/L 以下
6 ベンゼン 0.01mg/L 以下
7 フェノール類 フェノール量に換算し0.005mg/L 以下

検査に要する標準的な期間

水道水のみを使用

健康管理・重金属等検査

  • 16 項目セット:約2週間
  • 11 項目セット:7〜10日程度

消毒副生成物検査

  • 12項目セット:約2週間

ビル管全項目検査

  • 28項目セット:約2週間

混合水又は地下水のみを使用

基本検査

  • 7項目セット:5〜7日程度

※ 検査の混み具合や検査量等によって検査期間に変更が生ずることもありますので、予めご了承ください。

検査料金

水道水のみを使用

健康管理・重金属等検査

  • 16 項目セット:
    24,200 円(税抜き 22,000 円)
  • 11 項目セット:
    6,600 円(税抜き 6,000 円)

消毒副生成物検査

  • 12項目セット:
    22,000 円(税抜き 20,000 円)

ビル管全項目検査

  • 28項目セット:
    39,600 円(税抜き 36,000 円)

混合水又は地下水のみを使用

基本検査

  • 7項目セット:32,560 円(税抜き 29,600 円)